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10月8日「キリストのかたち(12) 恵みで始まり、恵みで終わる」(コロサイ4:18)


説教要約

 今回で「キリストのかたち」をテーマとしたコロサイ書の学びは終わります。コロサイ書は今日の題のように「神の恵み」で始まり、「神の恵み」で終わっています。「神の恵み」は宗教改革者ルターが聖書から発見した真理の一つでした。「神の恵み」は現在の私たちにとっても真理です。どのようにしたら神の恵みに私たちは生きることが出来るのでしょうか?

 

 第一にキリストの恵みが必要であることを認めることです。言い換えるなら神の前に自分は罪びとであることを自覚するということです。ある人が「恵み」を定義して、こう言いました。「恵みとは、それを受ける資格のない者に対する神の愛である。」人は自分の罪に本当に気づいたなら赦してもらいたいという思いが起こるはずです。そのような思いが起こらないなら、それは気づいていないか、気づこうとしていないということです。罪が分からなければ「赦されていることの平安」も体験出来ません。

 

 第二にキリストの恵みに生きるために必要なことそれはキリストを信じることです。キリストはすべての人の罪を背負って十字架の上で苦しみ、死なれ、罪の償いを一切果たしてくださいました。このことは旧約聖書に預言され、新約聖書にくわしく描かれています。しかし、このことを「なるほど、そうだったのか」と知り、認めるだけでは、「信じること」にはなりません。キリストの十字架を一般的な事実として認めるだけでなく、キリストは、この「私」のために十字架で死なれたことを受け入れる必要があるのです。

 

 第三にキリストの恵みに生きるために必要なことはキリストを告白することです。聖書で「告白する」という言葉は「同じことを言う」という意味があります。何と「同じことを言う」のでしょうか。神が示された真理に対してです。神のことばに対して、「はい、その通りです」と返答することです。

クリスチャンの生涯は、恵みで始まり、恵みによって導かれ、恵みによって終わります。この世にあっても、次の世にあってもそれを支えているのは神の恵みです。キリストの恵みを日々の生活の中で体験してゆきましょう。

 


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メッセージ内容(2023年10月8日)
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