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6月13日 遠くて近い信仰者(3)「ヤコブ」(創世記32:13〜32)


ヤコブの生涯は創世記のおよそ半分にあたる25章から49章に詳しく書かれています。その中でも今日の箇所にはヤコブの生涯を変えた大きな出来事が描かれています。叔父ラバンのもとに身を寄せていたヤコブが20年ぶりに故郷に戻ることになった時のことです。あらゆることで豊かにされたヤコブは文字通り「故郷に錦を飾る」存在として堂々と故郷に帰れるはずなのですがそうはいきませんでした。それは兄エサウとの関係の問題でした。それが叔父ラバンのもとに身を寄せていた理由でもあるわけですが父イサクをだまして兄エサウが受けるべき特権を奪い、エサウがヤコブに20年経った今なお怨恨、遺恨を持っているのではないかということを恐れていたのです。

 ヤコブは自分に向けられたエサウの恨みと敵意が少しでも和らぐように所有物を分割してプレゼントするといった方法あるいは作戦を立てますがそれはヤコブの心に本当の平安をもたらしませんでした。その中でヤコブはある人(神)と格闘し、もものつがいをはずされてしまいます。つまり自らの無力さに直面せざるを得なくなり、それは神への全面的な服従をしたということです。そこからヤコブはイスラエルと言う名が与えられ、自分の人生は神を主として歩んでゆく道へと変えられていきます。

 神との格闘を通して自分の無力さと引き換えに本当の平安をヤコブは得たのです。それに加えてあれほど恐れていたエサウとの再会も感動的な再会へと変えらました。神との格闘、それは自分の罪との戦いとも言えます。少々の痛みを伴うかもしれませんが引き換えに本当の平安を与えられるのです。神は人が抱えている問題ではなく、その人自身を変えようとされているのです。

 


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メッセージ内容(2021年6月13日)
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