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「真に神の恵みに生きる者」(マルコの福音書  7章1〜13節)

 イエス様の行かれる所、どこまでも群衆は追いかけてきました。

多くは主イエスの癒しを求めて来ていましたがパリサイ人達はイエス様を批判的に見ていました。

ここでパリサイ人が注目したのは、主イエスの言葉や、業ではありません。主イエスの弟子たちの姿に目をとめたのです。

「イエスの弟子のうちに、汚れた手で、すなわち洗わない手でパンを食べている者があるのを見て」とあります。

彼らは、弟子の中に手を洗わずに食事をする者がいるということに驚かされたのです。

衛生面からではありません。

手を洗うということが大きな宗教的意義のあることだったからです。

パリサイ人達の持った疑問に対してイエス様は「それは神の律法ではなく自分達が持っている言い伝えであり、しきたりである」と言われました。

この違いはどちらも良いものであるように見えて全く違うのだとイエス様は言われます。

「神の戒め」と「人間の戒め」という違いがあり、神の戒めは人をますます謙遜にさせますが人間の戒めはますます人間を高慢にさせるのです。

なぜなら人間の戒めは人間が聖さを判断し、区別し、次第に自らを神のようにしてしまうからです。

そこには人との違いにばかり目がゆき、他人を評価、批判したりすることに多くの労力が費やされます。

そうしないと自らが聖い者であるという安心が得られないからです。

イエス様は「私が道であり、真理であり、いのちなのです」「真理はあなたがたを自由にします」と言われました。

主イエスを救い主と信じることによる神との真の交わりが私たちに確かな自由と平安を与えてくれるのです。


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メッセージ内容(2017年11月19日)
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